メルマガ登録
MAGAZINE
HOME > blog > 【ワークショップ体験記】まちをあるく、まちをみる、まちをかんがえる、まちをつくる

【ワークショップ体験記】まちをあるく、まちをみる、まちをかんがえる、まちをつくる

facebook
twitter

今回の参加動機を整理すると、

① 現在満57歳で定年間近である

② サラリーマンだったので、起業に興味がある

③ 社会福祉法人に勤務していて、リタイア後の地域貢献もしたい 3点。

まる2日間のワークショップの内容は非常に濃く、期待以上に刺激をいただき、感謝している。

 

1日目の「まち歩き」は、個人的にも大好きなので、非常に楽しかった。講師の白坂先生の「まちをみる」=「ひとをみる」、「エリアと向き合う」の2つの言葉は非常に印象に残った。浜松の街中の「さびれ具合」を実感したと同時に、講師やOBの方々をはじめとする様々な事例をこの目で見ることができた。

個人的な感想だが、街の「再開発」をディベロッパーなしに推進していくことは難事業だと思う。しかし、行政や小さい企業・個人事業主の集まりが、(ゆるくてよいので)同じコンセプトを共有して、物理的にも精神的にもなるべく近い距離で活動をしていくことができれば、今は点である様々な取り組みが線や面に成長する期待がもてた。(エリアについては「浜松版コンパクトシティ」などの計画にもリンクしてほしいと思う。)

 

2日目で印象に残ったのは、「自己を掘り下げること」の重要性だ。もういい歳なので、自分自身のことは十分に分かっているつもりだった。しかし、ドラッカーではないが、「自らの強み」を生かすためにも、「自らについてより知るために、他者からアドバイスをもらうことが重要」という学びはありがたかった。

また、「自己表現の仕事」と「社会解決の仕事」のどちらをやりたいか?という問いかけも、自分を知る重要なキーワードだった。改めて自らに問い直してみると、「そのどちらも追いかけたい。両立をしたい」というのが、自らの願望だと改めて確認ができた。

 

参加してまず思ったのは、「サラリーマンって本当に恵まれている!」こと。40年近くもサラリーマン生活に安住してしまうと、知らずにハングリーではなくなってしまう。いや、守られた世界の中だけでハングリーではだめだ、と感じた。

自分が定年前後でもう先のないからか、もともと怠け者だからなのか、「何かを始める」には、意識変革と十分な準備が必要だと実感できたことは参加の大きな収穫だ。自分にとって、定年後、自ら何かを始めるタイミングを今から45年後と設定し、実現に向けて準備を始めないといけない、と思った。

 

最後に、私個人の問題であるが、「まちなかの空き家活用」というコンセプトのワークショップに参加してみて、私の取り組みたいエリアはいわゆる「まちなか」ではなく、「自分が住む街」、住宅街なのだと再確認した。かつての新興住宅地は数十年のスパンで、核家族化高齢化コミュニティの弱体化が進み、事業継承や家の代がわりが行われない状況がどこでもみられる。もちろん地域住民の取り組みがメインではあるが、行政・企業・学校等の積極的な支援も必要だと改めて感じた次第である。

 

▶【リノベーションまちづくりワークショップ体験記】vol.1 中西素子さん

▶【リノベーションまちづくろワークショップ体験記】vol.3 森本聡子さん

facebookでシェア!