浜松市がリノベーションまちづくりに取組み始めてから5年。
リノベーションまちづくりを推進するエンジンとして「リノベーションスクール@浜松」を7回開催してきました。スクールではこれまで22物件を題材として取り上げ、「浜松サザンクロスほしの市」など10物件を事業化し、着実な成果が現れています。また、スクール受講生が天竜二俣本町駅舎を改装してホテル「INN MY LIFE」を開業するなど波及効果も現れています。
そこで今年度より、この動きを一層加速・拡大するため、民間企業に中心市街地への関心を持ってもらい、企業間で連携した事業が実施できる機会を作りました。それが「リノベーションスクール(企業版)」です。
浜松市に所在する民間企業を中心に、不動産業者をはじめ製造業、農林業、飲食業、医療・福祉業、光産業など様々な分野の28社にご参加いただきました。
スクールは、リノベーションまちづくりの実践者である、清水義次氏(株式会社アフターヌーンソサエティ代表取締役)、菊地マリエ氏(株式会社アフタヌーンソサエティ)をコーディネーターに迎え、9月20日より毎月1回のペースで、1月17日まで開催しました。
リノベーションまちづくりや公共空間(公園や道路など)の活用に関する座学や中心市街地の現状を知る実地調査、各企業の魅力などを発見し、新しい事業内容をディスカッションするグループワークなどを行いました。
▲スクール中の様子
▲現地調査を実施
☆スクールプログラム
|
開催日 |
内 容 |
1 |
R1. 9.20(金) |
リノベーションまちづくりに関する講義。まち歩き。 |
2 |
R1.10.10(木) |
リノベーションまちづくりに関する講義。自社事業のプレゼン。まち歩き及び物件内覧。 |
3 |
R1.11.15(金) |
まちなかで取り組みたい事業のプレゼン。プレゼンを踏まえ、一緒に事業展開できるユニットに分かれ、事業計画を検討。 |
4 |
R1.12.13(金) |
ユニットに分かれて事業計画を検討。 |
5 |
R2. 1.17(金) |
事業計画の発表。 |
このスクールをきっかけに、これまで交流の無かった企業間で新たな繋がりができ、まちなかでの新たな事業内容の検討がなされました。そして、その検討はスクール外の時間においても続きました。
1月17日に開催されたスクール最終日の公開プレゼンテーションには、120名を超える方がお越しくださいました。
企業からどんな提案がなされるのか、皆様の期待の高さが伺えました。その提案は、企業の持つコンテンツを活かしたもの、スピード感溢れるもの、夢や浜松愛を感じるものなど様々。面白い内容でした。
☆公開プレゼンテーションで発表された事業の概要
|
事業概要 |
対象物件 |
1 |
ソフトクリーム事業等の新規出店、新商品の開発、まちなかの屋上養蜂。 |
民間不動産 |
2 |
ソースのテーマパークをイメージとする事業拡張、量り売りスタイルによる空きビンのリユース。 |
民間不動産(自社建築物) |
3
|
浜松駅地下広場中央部分の緑化、地場産木材を使ったベンチの設置、イベント等の開催。 |
浜松駅地下広場 |
4 |
まちなか空間におけるトリュフ栽培。 |
未定 |
5 |
浜松祭りへの観光客の体験参加、浜松祭りの担い手の育成。 |
なし |
6 |
障害者と健常者が共存する社会の構築、市内の小学生が施設を訪れ、障害者と健常者が一緒に活動する。 |
民間不動産(自社建築物)
|
7 |
コワーキングスペース及びバーの出店。 |
民間不動産 |