11月に開催した「第7回リノベーションスクール@浜松」。
受講生たちがユニットマスターとともに3日間で考え抜き、物件を活用した事業プランを提案しました。
今回はユニットCの提案をご紹介します!
対象物件は板屋町にあるビルの2階の3部屋。これまで建設事務所や生け花教室として使用されてきた空間です。
まずは対象物件の内覧と物件エリアのまち歩きからスタート!
事業プランの検討にあたっては、オーナー様の物件やエリアに対する想いをしっかりと受け止めることや、エリアリサーチは重要なポイントです。
各々の視点で感じたことを持ち帰って、エリアのポテンシャルや物件を内覧した感想を共有し、議論を始めました。
▲物件の内覧とまち歩き。オーナー様の想いなどお話を伺いました。
▲ユニットワークでは、物件から見えるこの景色を活かしたいという共通意見が出ていました。
スクールは、当日までどの様な人たちが参加しているのか分かりません。当日のユニットワークで初めて3日間を共に過ごす仲間と出会います。
お互いに話をしていくと、ユニットCメンバーの特徴が見えてきました。それは、建築屋や不動産屋、イラスト屋など、“タレント揃いのチーム”ということです。
また、県外在住者・出身者と市内在住者が混在しているため、様々な視点から浜松市を捉え、そんなチームだからこそ出来ること、見えること、やりたいことについて話し合いました。
▲“タレント揃いのチーム”
▲2日目のユニットワークでは、深夜まで熱い議論が続きました。
そんなUnitCの提案は、今回の対象物件の一室を自ら借り、まずは彼ら自身の“街中の居場所を創る”こと。
ただ集うのではなく、リノベーション企画の実施提案・施工を通じ、個々の持つノウハウの共有、仲間の共有を図り、浜松の明るい未来づくりに貢献できる企画を提案し続ける集団を結成することを考え、生まれたのが“新川企画舎”です。
第一段階としてまず、遠鉄高架下の公共空間を活用した「新川キャンドルプロジェクト」を手掛け、エリアの魅力発信や、新川企画舎の取り組みについて知ってもらう仕掛けを行っていきます。
第二段階としては、対象物件の一室のリノベーションプランを手掛ける「リビング新川プロジェクト」を提案しました。
そしてその先には、エリアのポテンシャルを活かし、他の遊休不動産について新たなリノベーションプランをプロデュースし波及させることでエリアの価値を上げていきます。
▲01:新川キャンドルプロジェクト
▲02:リビング新川プロジェクト
▲03:プロデュース
“新川企画舎”は新川の
『川を復活させたい』
『川の流れのように人の流れを作りたい』
というミッションを掲げ、これらプロジェクトを手掛けていきます。
新川は現在、遠鉄高架下に暗渠として流れています。
昭和初期には新川に蓋はされておらず、川沿いに飲食店が立ち並び栄えていたそうです。
当時のような、川と一体となった賑わいが“新川企画舎”によって創られていくのか、彼らの活動について、今後も注目してください。