「リノベーションスクールに参加すると、どうなるの?」
そんな方に読んでもらいたいリアルな体験談です。
私のリノベーションスクール体験談@浜松
File.12 大端将さん ((株)thinx 代表)
平成30年度に開催された第6回スクールに参加し、
題材となった物件の事業化を進める大端さん。
現在は、スクールの事業と合わせてご自身の会社の起業に向けて邁進中とのこと。
スクールに参加するきっかけとなったご自身の考えや、活動状況についてお聞きしました。
Q1リノベーションスクールに参加したきっかけは?
第6回でユニットマスターを務められた、三河家守舎の山田高広さんに誘っていただいたのが直接のきっかけです。すごく軽い感じのノリだったので、ご本人は覚えていないかもしれません。(笑)
当時、自分は住宅系の雑誌やWebサイトの運営に携わっていて、住宅会社さんや施工物件の紹介をしていました。すごくやりがいのある仕事でしたが、一方で、住宅業界の「不整合な部分」というか、あんまり良くないところもたくさん見えてきてしまって、「こうやってうわべの情報を届けるだけで、まちは本当に良くなっていくのだろうか?」みたいなところにちょっとモヤモヤが生まれてしまっていて。
自分なりに答えを見つけたいと思っていたところに、ちょうどよくリノベーションスクールの話が出てきて、これはヒントになるかもなと思って参加を決めました。まちや自分を俯瞰できるような気がしたんだと思います。
Q2 リノベーションスクールに参加して得たもの・自分の中の変化は?
ひとつは、前向きな仲間ができたことです。それぞれ思うところあってリノベーションスクールに参加しているので、目的はバラバラなんですけど、少なくともみんな「変わりたい・変わらなきゃ」とか、「何か面白いことをしたい!」とか、ポジティブなモチベーションのある人たちでした。そういう方々と一緒に事業を考えるのはとても楽しかったです。
もうひとつは、「やりたいことをやる」ことの大切さでしょうか。期間中は「ライブアクト」という、ユニットマスター・サブユニットマスターご自身の事業についてプレゼンテーションの時間が設けられているのですが、みなさん見事に好きなことしかやってない(笑)
聞いていて本当にワクワクしましたし、自分が「そうしたい」と思ったことをやるのが、一番力を発揮できるんだろうなとも思いました。
Q3 スクールでの提案のその後について教えてください!
我々の提案は「まちの水回りをつくる」というインフラ構築を主題にしたものでしたが、それに加えて、同一敷地内の母屋をシェアハウスとして運用する方向で絶賛進行中です。ありがたいことに入居ご希望の方も何名かいらっしゃって、まちなかの一軒家でシェアハウスができたら面白い感じになるんじゃないでしょうか。
と言っても、まだまだ実案件化に向けての課題は多々あって、今も試行錯誤しながら一歩ずつ進めているところです。物件自体もちょっと年季の入った建物なので、どうやって住宅性能を向上させるかをプロの方々と一緒に検討していけたらなと思っています。
ちなみに実は、当初対象物件になっていたのは、敷地内の倉庫と店舗棟だけでした。スクール終了後もオーナーさんと継続的にお話をさせていただき、ご厚意で母屋も活用できることになったという経緯があります。これは本当に、ものすごく感謝しています。
▲シェアハウス案実現のため、準備を進めています。
長年閉まっていたシャッターが開くと、通りの雰囲気も変わります!
Q4 浜松のまちがどう変わってほしいですか?
まちの未来の姿について、具体的なイメージはまだ持てずにいます。これから先の縮小する社会で、まちがどうあるべきか、みたいな定義も変わっていくような気がしてまして。
ただ、まちは勝手には変わらないので、変わるとしたら、そこにいる人たちが変わるからなのだと思います。そういう意味では、まちのことや、自分たちのこと、これから先のことを考える人が増えるといいなとは思います。
Q5 スクールを経て、これからどうしていきたいと考えていますか?
一年前はまったく想像もしておりませんでしたが、会社を辞めて独立することになりました(笑)
基本的には前職と変わらず住宅業界での情報発信を生業にするつもりで、住まいづくりを考えている人たちに、自分の思う「正しい情報」がきちんと伝わるようにコンテンツの発信をしていく予定です。
リノベーションスクールで携わった物件も、既存住宅(中古住宅)をいかに良質化できるか、という、ある種実験的な意味合いもあって、自分にとっても重要な事業のひとつと捉えています。
あと、リノベーションスクールにも今後も携われたらいいなとも思っています。
Q6 そのほか、メッセージなどご自由にお書きください
かの有名なリクルートのかつての社訓に「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」というものがあります。僕にとっては、リノベーションスクールがまさにそんな感じでした。
確かにたいへんな三日間でしたが、たかだか三日です。人によってはこの三日で人生が変わることもあるので、もし参加を迷っているようなら、ぜひエントリーしてみてほしいです。
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大端さん、ありがとうございました!
シェアハウス案の実現も、ご自身の事業も、今後が楽しみですね。