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【市民ライター企画】リノベーションスクール卒業生が立ち上げたもの/Bar呵呵

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ーーはじめまして

皆様こんにちは。今回、市民ライターを担当させていただくIKUと申します。

私は奈良県出身で、海のある浜松の街にあこがれて移住してきて1年目です。そんな私はサーフィン、スノーボード、ロードバイクを趣味に浜松生活を日々楽しんでおります。趣味を楽しむために自分自身が自由に動ける仕事がしたいな、と考えていた時に浜松市が開催するリノベーションスクールのワークショップの広告を偶然見つけて、思い切って参加しました。

そんな経緯から、実際にリノベーションスクール卒業生が開業した店舗へインタビューに行ってきましたのでご紹介いたします。

ーーBar呵呵 加納さん

浜松駅から徒歩10分ほどの場所、肴町(さかなまち)の大安寺(だいあんじ)通りにあるBar呵呵(かか)へ取材させていただきました。

とても雰囲気の良い通りに、入ってすぐのところでクリームソーダの看板がパッと目に入りました。

呵呵はBarとクリームソーダのお店なのです。お昼の時間は行列のできるクリームソーダ屋さん、夜の時間は女性が賑わうおしゃれなBarを経営しています。

お店の中に入って第一声「わぁ!すごい!!」と、私は声を上げました。店内照明の色合いがとってもおしゃれなのです。私好みのお店でワクワクします。

「加納さん本日はよろしくお願いいたします。」と一言の後すかさず、とっても元気な声で『よろしくおねがいします!!!』との返答が返ってきました。

とっても明るい店主にこれまた興味津々になり、質問をたくさんさせていただきました。

(カウンター越しの店内にて加納さんと私)

ーーBarOPENの経緯について

もともと手品家というBarの店長をしていた加納さん。お酒が好きだったことからBarで働き始めたのがBarに関わるようになったきっかけだったようです。過去にはイラストレーターや、ご家族の職場で働くなど、Bar以外の経験も積んできたとのこと。

東京や静岡に住んだ結果、やはり自身が生まれ育った浜松が大好きな事に気づいた加納さん。

浜松で何かしたいな、と考え出して、昨年11月にリノベーションスクールに参加したそうです。

リノベーションスクールを通じて色んな人とお話をして自分の考えを整理する事で、やっぱり私はお店がやりたいんだ!と、自分の考えが明確になったそうです。

そして早速今年の1月、家族に自分のお店を持ちたいことを打ち明けてすぐに物件を見学。、決断力がすごい加納さんは、物件も即決。そして今年4月にBar呵呵がOPEN、ものすごいスピード感ですね。

ーーなぜBarを経営しようとおもった?

加納
「自分の好きなことを改めて考えると、私はお酒を飲むのが好きだなって思ったんです。とくにお酒の席の会話が好きで、色んな人と繋がりができて常連同士で仲良くなれるそんなお店が作りたいなって。そして、自分らしさのあるお店をつくりたいと決意したんです。

Barって敷居が高くて入りづらいイメージがないですか?扉を開けないとお店の中が見えなかったり、地上から3階とか、地下だったり。外から雰囲気が見えないところが多いんですよね。

なので、私はあえて1階の路面店で中が見えるようにして、入りやすいお店にしました。常連さん同士も喋りやすいようにカウンターメインにしています。カウンター正面には、照明が綺麗に下から当てられていて、色とりどりのお酒の瓶が光を放ってとてもいい雰囲気になるようにしました。」

IKU
「これはカウンターに座りたくなりますね!居心地の良さが伝わってきます。」

ーー呵呵という店名の由来について

IKU
「めずらしい漢字の店名で気になりました。どうして呵呵という店名なんでしょう?」

加納
「中国語で 《大笑い、騒ぐ》 という意味があります。

加納という名前からカから始まる店名にしたいっていうのもあって呵呵になりました。漢字もめずらしくて、フォルムが可愛い字体で気に入っています。」

IKU
「明るい加納さんにぴったりな店名だなと納得しました。店名って大切ですよね。もちろんお店のイメージにも繋がりますし。さすが元デザイナーの経験もありセンスがとてもいいですね。」

ーー独立までに苦戦した点は?

加納
「自分の顧客を掴むのに苦戦しました。お酒は家でもどこのお店でも飲めるじゃないですか。呵呵に行きたいと思ってもらえるお店にするには自分のファンをまず増やそうと思い、人の集まるところに色々参加しました。交流会に参加したりいろんな場所へ出向いて、自分を売り込んで人脈を広げました。

そしてお店のコンセプトが大切なことに気づきました。それがまた難しかったです。

色々とごちゃごちゃになってしまうんです。真面目な雰囲気の店なのか、おちゃらけなのか、ターゲット層は?など色々悩みました。

実際、初めはこの大安寺通りの雰囲気に合わせて和のテイストで着物を着て接客をしていました。でも過去の経歴から店内でマジックをしていたのでお店の統一感がなくて、、、今は着物からスーツに代わりましたが、コンセプトは未だに迷います。笑 

さらに、クリームソーダを始めてから客層も変わってきました。なので芯は変えずに、コンセプトはお客様に合わせるようにしています。」

ーー女性一人で夜営業するのって大変じゃないですか?

加納
「それもあって路面店の1階にしました。大安寺通りはとてもいい雰囲気の客層なんです。周りのお店も気にかけてくれるし、お客さんが守ってくれるようになってきました。

浜松って通りによって、雰囲気がガラッと変わるんですよね。それが面白いところです。

私のユニットが担当だったリノベーションスクールの対象物件も大安寺通りにあって、縁を感じています。一緒になって大安寺通りを盛り上げていきたいなと思っています。」

ーー開業してよかったことはありますか?

加納
「自分で色々考えてやりたいことをすぐに実践できるのが最高ですね!

全部自分で考えて、すぐ実践!上の許可が要らないんです。スピード感が全然違いましたね。ブームは一瞬だし、クリームソーダ!って思ったら一週間でメニューを考えて、すぐに始めちゃいました。

IKU
「加納さんのアイデア力ってほんとにすごいですね!普通そんなポンポン思い浮かばないし、すぐにスタートって絶対難しいのに。」

加納
「TVからヒントを得たんですよね。クリームソーダが流行ってる!よし!みたいに。笑 当初クリームソーダのメニューは10種類でしたが、友人に少ないと指摘され意地になって考えたら100種類に増えていました。笑

その後はメニューを2日で考えて即OPEN!…という流れでスタートまではあっという間でした。」

(Bar呵呵メニューとクリームソーダメニュー)

ーーさいごに

加納さんとのお話がとてもはずんで、たくさん質問してしまいました。とっても楽しいインタビューになりました。おしゃれで雰囲気のいい空間Bar呵呵。狭すぎず、広すぎず、心地よい。女性が好みそうな演出で加納さんのセンスの良さが伝わってきます。

今年4月にOPENしたBar呵呵は7月にお昼の営業としてクリームソーダ屋をOPEN。

昼夜ともに大人気店となり、他府県からもお客さんが来られるそうです。

大安寺通りの雰囲気のよさ、お店の雰囲気のよさ、そして加納さんの雰囲気のよさが人を集めているように感じました。

今回インタビューにてお伺いしましたが、お酒が好きな私は次回はおいしいお酒を飲みにお伺いしたいと思います!

ありがとうございました!

市民ライターIKU

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