※現在は、小川ビルを離れ、場所を持たずに活動を続けています。
『新川企画舎』は、2019年に行われた『第7回リノベーションスクール』のユニットCの取り組みをきっかけに、当時の対象物件のビルの2階の1部屋を拠点として活動している地域のイベント企画チーム。
それぞれが多様な得意分野を持つ、タレント揃いのユニットメンバー全員で結成した。
現在、まっつんさん、のぶさん、なおさん、ともさん、らんさん、かおりんさん、はっしーさんの7名で活動中。
新川企画舎結成後まもなく、問題に直面。2020年2月に、日本国内で新型コロナウイルスの感染拡大が懸念され、その影響でリアルで集まることが良しとされず常識が一変。オープン当初から『オンライン』でのイベント開催を強いられる事態になった。
当時、世間では一般的にイベントの中止が相次ぐ中でコロナ禍での『オンライン』開催については、まだ先進的で珍しく手探りの中でできることを探している時期。そんな中でも逆境に負けずにコロナ禍でも実施できる企画を模索し、屋外で開催できる企画やオンラインでも成立するイベントなどを新川企画舎が主催となって行っていった。
例えば、屋外に着目し、事務所の目の前にある第一通り駅周辺の高架下のエリアで「フリーコーヒー」や「キャンドルナイト」、そして後に10回以上続く「オンライン読書会」がスタートした。
2年目からは「企画会議」をイベント化して、自分たちの企画会議をオープンにして外部の方と一緒に考える参加型の企画イベントをスタート。グループのメンバーと外部の人との交流が増えたことで、「アイデアを出す」だけではなく、実際に商品開発をして「製造・販売する」ところまで寄り添う企画会議シリーズが始まった。
その中のひとつ、地域の特産「天竜杉」を扱う「天竜杉を知ろう」というイベントでは、「新川企画舎」が拠点としている小川ビルの3Fに事務所を構えている「キーウエスト」の松下さんにご協力いただき、外部の方と一緒に企画開発をワークショップ化した。後に『天竜材商品開発プロジェクト』として長期のイベントとなり、実際に商品開発の企画まで進み現在も継続している。
天竜企画を進めていくに当たって大きく貢献してくれたのは『令和3年度第1回リノベーションまちづくりトーク』で共演した、浜松移住コーディネーターの井上紗由美さん。トーク中での『一緒にやりたい企画妄想会議』のコーナーではコラボ企画の話で盛り上がり、その後も新川企画舎の『天竜材商品開発プロジェクト』では外部ゲストとして参画。実際に天竜企画の推進の際に尽力いただき、天竜地区のいろんな方と繋いでいただいたそう。
昨年に引き続き、今年の12月も開催された遠鉄高架下の空間を活用した「新川キャンドルプロジェクト」のキャンドルナイトでは、『天竜材商品開発プロジェクト』の活動が活かされている。『〜森からのギフト〜』というサブタイトルの通り、天竜材オリジナルグッズの販売や天竜材を使ったワークショップを開催し、まちなかで天竜材に触れるきっかけとなった。
新川企画舎は、2019年11月に開催された第7回リノベーションスクールのユニットCの取り組みをきっかけに対象物件の小川ビルに出会い、スクール終了後すぐに小川ビルの管理者さんに企画書を提出、わずか3ヶ月でチームの拠点として小川ビル202号室に入居している。
2020年3月にはDIYで内装工事に着手。大きな窓が特徴の1部屋を拠点として選び、知り合いの大工さんなどにも力を借りてチームでDIYしながら内装を作っていったそう。
その後も地域に寄り添ってさまざまな企画やイベントを仕掛ける新川企画舎。
遠州鉄道の第一通り駅の目の前にある小川ビルは、昔新川が流れていたエリア。『新川エリアに人の流れを作り、明るく照らす灯台になる』という理念を掲げて、活動をしている。 新川企画舎のロゴマークの”灯台”もこの理念をモチーフにしているそう。
誰かが行動しなければ何も始まらない。スクール後に即行動に移し次々といろんなイベントを仕掛ける新川企画舎で、地域の方々と育てた「企画」が今後のエリアの新しい価値を生み出していく。
対象物件は、板屋町にある小川ビルの2階。
これまでは、建設事務所や生け花教室として使用されてきた。物件の内覧やまちあるき、オーナーの想いなどを伺う中で、“物件から見えるこの景色を生かしたい”という共通意見が生まれた。彼らは物件の一室を自ら借り、まずは彼ら自身の居場所を創ることを提案。ただ集うだけではなく、浜松の明るい未来づくりに貢献できる企画を提案し続ける集団として結成されたのが、「新川企画舎」である。
第一段階として、遠鉄高架下の空間を活用した「新川キャンドルプロジェクト」を手掛け、エリアの魅力発信や新川企画舎の取り組みについて知ってもらう機会を設けた。その後、2階の一室をリノベーションし、現在は読書会やまちあるきワークショップ、天竜材商品開発プロジェクトなど、様々な企画を提供する拠点として活用している。
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