お問い合せ
CONTACT

特集インタビュー
【History】


古橋 啓稔さん

Re-Public浜松協議会 会長、株式会社スズヒロ/株式会社365LIFE 代表取締役
世界屈指の国内最大手アパレルメーカーに入社し首都圏店長職・商品企画等を担当した後、浜松市へUターン。
不動産の管理業を経験し、仲介業を手掛ける株式会社スズヒロの代表取締役に就任する。
また、リノベーションによる物件の高付加価値化に着目し住まいのセレクトサイト「365LIFE」を運営。
浜松市主催のリノベーションスクールにも深く関わり参加だけでなくユニットマスターやアドバイザーを務める。
リノベーションスクール@浜松(企業版)には第1回に参加。

→もっと知りたい「はまリノ応援団 03 古橋啓稔さん

リノベーションスクールに参加したきっかけ

古橋
もともと第1回の個人版リノベーションスクールに参加していて、その後、ユニットマスターも経験させていただきました。その中で、どのチームも課題としてどうしても残ってしまうのが、

  • 自分の時間を使って、誰がこの事業を推進するのか
  • お金をどうするのか

という2点で、みなさんサラリーマンなどをしながら兼業でやっているのでなかなか難しい壁にぶち当たっていくんです。

その課題を企業版でやったら実際どうなるのかな?というところに興味があって、今回企業版リノベーションスクールに参加しました。色んな企業が集まる中で、全然違う業種の人たちがどういう風にコラボレーションをしていって、どういったものができるのかなということには、期待がありました。

>あわせて読みたい
個人版リノベーションスクール
浜松市では、平成26年度からまちに散在する実際の空き物件や公共空間を活用してまちづくり事業を学び実践する場「リノベーションスクール@浜松」を開催しています。令和2年度で第8回を迎えました。

企業版リノベーションスクールに参加してみて



企業版リノベーションスクールでは駅前や駅前の地下広場もまち歩きのルートに

ーー企業版リノベーションスクールはどのように進んでいきましたか?

古橋
個人版リノベーションスクールは最初からユニットと呼ばれるチームが組まれているのですが、企業版は個人版と違って最初からユニットが組まれていませんでした。各企業さんのプレゼンを聞きながら、ここと組んだら面白いんじゃないか?といった感じで自然発生的にチームができていき、そこから色んな議論がスタートしてどんどん事が進んでいくというスクールでした。

僕たちのチームは、まず、地下広場を題材にすることに決まりました。最初はこの場所でどのように収益化を図っていこうか考えたのですが、非常に公共性も高い空間なので収益化は難しいだろうという結論に至りました。そこから、市民にこの場所をもっともっと使ってもらうためにはどういう風にしたら面白いかなというのを考えていきました。

色んなアイディアが出てきた中で、まずは社会実験として人工芝を張ってこの場所の雰囲気をガラッと変えたらどうだという意見が出まして、そこからはチームのベクトルが合って話がどんどん進んでいきました。

初めて顔を合わせる方も多かったので最初はどうなるのかと正直不安でしたが、それぞれが全然違う背景の中で、浜松をなんとかしていかなければならない、なにか浜松に貢献できることはないかという思いから参加されている方が多く、私自身もそうだったので非常に話がスムーズに進んでいきました。

>あわせて読みたい
全国初の取組み「リノベーションスクール@浜松(企業版)」を開催! | 浜松リノベーションまちづくり

企業版リノベーションスクールならではの魅力とは?


Re-Public浜松協議会Tシャツを着ている芝張り終了後のみなさん
古橋
個人版では個人単位での参加になるので、それぞれの参加者が全然違う背景であるけれど、想いは一緒というのが魅力の1つですが、企業版でもその魅力がまったく変わらなかったのはすごく良かったです。

個人版と大きく違った点は、話の決めのスピード感ですね。それぞれがどういった責任分担で進めていくのかが明確でした。個人版と企業版の両方を経験して、この辺りが1番大きな違いでした。

もう一つは実施期間です。企業版は1ヶ月毎に1日、全部で6回の日程が組まれています。個人版と違って詰め込む形ではなく、1ヶ月間で検討したことを各企業で新たにプランを持ち寄ってまた話し合う形でしたので、それぞれ仕事をしながら進めるにはちょうどいい間隔だったと思います。

企業版のリノベーションスクールが終わったあとも、”Re-Public浜松協議会”という団体を作ったり、なんだかんだで月に1、2回位色々と打ち合わせをしていました。企業版の参加者同士、非常に仲がいいですね。これからも駅地下広場の活用に限らず一緒にやっていきたいなと思います。

>あわせて読みたい
リノベーションスクール@浜松 (企業版) | 浜松リノベーションまちづくり

地下広場を題材に
浜松駅北口の一角の再生にチャレンジ


芝とベンチの設置で生まれ変わった「浜松駅北口地下広場」

ーー今回事業化にあたって、どんな進め方や調整事がありましたか?

古橋
まず、事業を進めるにあたって協賛企業が得られましたので”Re-Public浜松協議会”という団体を作りました。”Re-Public浜松協議会”に参加している企業は、スズヒロと不動産のアライブさん、入政建築さん、トットメイトさん、フジイチさんの5社です。

そして、駅地下広場の所有者である浜松市、管理をしているまちづくり公社さんと協議を進めました。まちづくり公社さんや浜松市の産業部に協力をしていただきながら、僕たちがやりたいことはこうですよという話し合いの席を何回か設けさせていただきまして、そこでまとまったものを協議会に持っていき、どんどん話を進めていきました。

関係者のみなさんはすごく協力してくださいましたし、今回のチャレンジである程度の雰囲気は作れたと思うので、やって良かったなと思います。おかげ様で大変なことは正直に言うとあまりなかったです。

>あわせて読みたい
浜松駅北口地下空間が変わる!水と緑の空間で浜松市の新たなスポットに!|Re-Public浜松協議会のプレスリリース


Re-Public浜松協議会メンバーのサービスロゴ付きベンチ

ーー今回色んな企業さんとコラボしていますが、反応はいかがでしたか?

古橋
参加企業は、まずみなさんやって良かったと言ってくださってます。各企業がそれぞれ自分達がお金を出し合ってこの場所を作っていて、何の為にお金を出したかと言うと、一応名目上は宣伝広告費という形でお金を出しているんです。

その中で、「では見返りは?」とビジネスでは考えてしまうのですが(笑) 結果としてやはりこの空間が良くなって、色んな人に使ってもらえる機会ができたことが良かったとみんな思っています。

実際に、7月の中旬にこの場所を施工した後、高校生のグループが早速ベンチを使ってくれていたんですよ。その時は、みんなやって良かったなという気持ちを共有しましたね。

芝張り当日のミーティングの様子

当日、大量の人工芝を自分たちで用意

芝の施工もすべて自分たちで行った(古橋さん)

ーープロジェクトの現在の進捗と今後の展望を教えて下さい


2020年8月1日に行ったGreenPark HAMAMATSUお披露目会の様子
古橋
まずは、7月の中旬に参加企業のみんなで手弁当で芝生を張りました。その後、完成したこの場所でちょっとしたイベントをやろうということで、8月1日にまちなかの飲食店さんに声をかけさせていただいて、ここでマーケットをやったんです。ただし、コロナ禍だったのでちょっとしたお披露目程度になりました。

今後は10月のハロウィン、12月のクリスマスに向けて残りの予算でライトアップしてみようじゃないかという話になっているので、現在は状況を見ながらそちらを進めているところです。

若い人が戻ってきて活躍する場がたくさんある街にしたい

古橋
僕も浜松に戻ってきたUターン組なのでよく分かるのですが、若い頃は東京や海外など色んなところに行って色んな経験をしていくべきだと思います。一方で、いつか浜松に戻ってきた時に、得てきた経験を生かして活躍する場がたくさんある。浜松をそういう街にしたいなと思っています。今回の活動がそのきっかけの1つになったら嬉しいですね。